みなさんは「軽貨物ドライバー」と聞いて、どんな仕事をイメージしますか? 「体力勝負の男性の仕事」といったところでしょうか。でも最近は「トラガール」なんて言葉が生まれるほど、女性のドライバーが増えています。そこには、運送業界の状況や女性ならではの得意分野、そして勤務の仕方にヒミツがあるのです。
■運送業界の現状
女性ドライバーの現状をお話するため、まずは業界の事情についてご紹介します。
【通販の成長による人手不足】
昨今のネット販売の増加により、購入者に商品を届ける宅配サービス業界は、慢性的な人手不足となっています。業界全体で老若男女に門戸を広げ、配送ドライバーの確保に力を入れている状況です。
【繊細な取り扱いが必要となる軽貨物の増加】
配送を請け負う品の数が増えれば、宝飾品、花、弁当など取り扱いに注意が必要な品物の配達も増えます。配送品の丁寧な取り扱い、配達への心配りがより必要となってきました。
このような業界の現状から、女性がドライバーとして働くチャンスも増えているのです。もちろん希望通りの働き方ができるかは勤め先の条件にもよりますが、「人材不足」「配慮の必要性」をキーワードに、女性が運送業界で活躍するためのハードルは、以前と比べてぐっと低くなりました。
■企業が女性ドライバーを採用したい理由とは?
多くの会社が「女性ドライバー歓迎」など女性を積極的に採用することを表明しています。そこには以下のような事情があるのです。
【女性が取り扱いやすい荷物も多い】
軽貨物運送業で取り扱う荷物の多くは、小さく軽いものです。運搬にあたり、女性の腕力でも問題ありません。
【「力強さ」より「配慮」を優先したい】
・配達物にキズなどのダメージを与えないケア
・フォーマルな場や病院、特殊な施設など、配達先に訪問する際のドライバーの身だしなみや衛生面への心配り
・配達時の言葉や笑顔などの心遣い
これらは、ビジネスにおいて大切なスキルです。配達スタッフの男女全てに求められることですが、女性が得意な部分でもありますよね。
企業は女性ドライバーに対して「力強さ」よりきちんと「配慮」できる人材としての期待をしているのです。
■女性がドライバーとして働くメリットは?
企業が女性に期待するポイントはおわかりいただけたかと思います。では、女性から見た時に配送の仕事にはどんな魅力があるのでしょうか。
【未経験でも仕事が始めやすい】
運送業界は未経験者も歓迎しています。例えば、出産などの事情で離職したあと、もう一度仕事を始めたい方なども、運転免許さえあればすぐに仕事を始められるのが運送業です。軽貨物の車両は特殊ではないので、普通免許を取得していれば問題ありません。自分の軽貨物車を使うことも、会社の車をリースすることもできます。
【生活に合わせた仕事のスタイルを選べる】
しっかり稼ぎたい人には、高収入が期待できる業界です。逆に、無理して毎日働く必要もありません。仕事しやすい時間帯に合わせた自分なりのシフトを組んで働けます。特に子育て中の方にとって、時間の融通が効く点は大きなメリットではないでしょうか。
【気兼ねなく1人で運転する時間が長い】
基本的に、自分1人で車を運転している時間の長い仕事です。1人でいるのが苦にならなければ、人付き合いのストレスにわずらわされることも少ないのです。好きな音楽を聴きながら車を運転するのは、むしろ楽しいかもしれません。
【意外と体力を使わない】
仕事の量にもよりますが、軽貨物ドライバーが扱う品物は小さく軽い物が多いのです。車両からお届け先の玄関まで歩く以外は、基本は車のシートに座っている時間の長い仕事なので、意外と体力の消耗が少なくて済みます。
運送業界における女性ドライバーの需要は高まっています。車の免許さえ持っていれば、女性が軽貨物ドライバーとして売り込んでいける時代がやって来たのです。あなたが働き方を組み立てられるこの仕事、ぜひチャレンジしてみませんか?
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